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9月1日、ダナー・シュー・マニファクチャリング社は、 最初の5人の職人を迎え入れるためのドアを開いた。最初のダナー社が手縫いで低価格のワークシューズを作るメーカーとしてスタートした第一歩である。
初期のダナー社は、2人の役員―ウィリアム・ウィエンハーグと彼の甥、そして倒産した小さなワークブーツ工場の道具を買収したチャールズ・ダナーによって運営され、工場はウィスコンシン州のチペワフォールズにあるウィエンハーグ所有の建物が使われた。
ウィエンハーグと甥はもともとウィスコンシン州ミルウォーキーにある製靴会社にいたので、靴の生産に関しては知識があった。
世間は不況の真っ直中にあり、チャールズ・ダナーはミズーリ州の大きな会社のウィスコンシン州にある代理店の職を失ったばかりだった。
ダナーの仕事は、ウィエンハーグから場所を借りる形でスタートし、最初の一週間で
サンプルが作られ、ダナーは注文を確実に取り工場は一日24足のペースで生産を開始した。
職人の工賃は超過勤務手当を別にすれば、一時間当たり30セント以下であって、
革の値段は高かったが釘や靴の鋲などは倒産した工場から買い取った在庫でまかなう事が
出来たので、完成した靴は一足当たり4ドル以下で売ることができた。 |
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ウィエンハーグが他界した為、事業はチャールズ・ダナー1人で運営することになった。
そしてダナーはより利益の高い、高品質の靴の市場を開拓しようと考えた。
その頃アメリカの北西部太平洋岸では、滑り止めの鋲が付いた樵の靴が一足当たり20ドル近く、もしくはそれ以上という高値で売られていることを知った。
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チャールズは、家族と共にオレゴン州のポートランドにビジネスの本拠を移した。
しかし最初からすべてがうまくいった訳ではなかった。
最初に作られた60足の鋲付きの靴は、バイヤーに品質が良くないと
断られてしまい、1ドル10セントという安い価格で売らざるをえなかった。
チャールズの二人の息子も彼と共に働き、その二人に店をまかせ、
チャールズは営業に専念して歩いた。
その後、チャールズは別のワークシューズ工場の面倒も見るようになり、
彼自身の靴も売れるようになっていった。
それを期に彼は自分の会社の株の半分をジョンとビルの二人の息子に分け与えた。 |
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◆第二次世界大戦開戦直後
二人の息子たちは陸軍と海軍に出征し、その間チャールズが1人でビジネスをコントロールした。

◆大戦中〜終戦直後
ダナー社は“造船所の靴”と呼ばれる樵の作業靴のメーカーとして有名になった。
年老いたチャールズは病気を煩い、二人の息子に会社を譲る事となる。
ジョンは法律家を志して夜学に通い、やがてオレゴン州の司法試験に合格した。 |
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ビル・ダナーはジョンの株を買い取り、ダナーはビルだけのものとなった。
その後の何年間かは、ビジネスはあまり良い傾向にはなかった。 |
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ジョン・F・ケネディーが大統領に就任後、アメリカの大衆はより健康に興味を持ち、ハイキング、バックパッキング、登山などさまざまなアウトドアアクティビティに参加する傾向が強くなった。
ダナー社は、ワークシューズだけでなく、ワークブーツとハイキングブーツの両方を扱えるように生産ラインを変更した。
ワークブーツ以外の靴として最初に生産された靴は、山歩き用の靴でエルク・ハンターと名付けられ、その後マウンテン・トレイルが作られた。
この靴は、軽量かつ丈夫で柔軟性があり、靴としての完成度がとても高い物だった。
そして当時のバックパッカー・マガジンによって、12社を超えるハイキング・ブーツの中から、”最も理想的なハイキングブーツ”として絶賛を受け、第18回のアメリカデザイナー賞も獲得した。
ダナー社は可能な範囲の中で最も優れたアウトドア・ブーツを作ると言う意味において、その時点で目標に到達したといえる。
しかし、ダナーは立ち止まることなく依然として新しいアイデアにトライし、新しいスタイルに挑戦してきた。 |
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ゴアテックス社との共同開発により、新しい方法で完全な防水透湿のブーツであるダナーライトを完成させた。
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ダナー社が靴を作り始めて50年目にして、創業以来ダナー一族が続けてきた方針を継承する事を条件に、ビル・ダナーはエリック・マークにダナー社を譲渡した。
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◆現在
アメリカ第一のラバーシューズメーカーであるラクロス社との合併を経て、ジョー・シュナイダー社長のもと、以前にも増して厳しい製品管理下において、世界でも有数のアウトドア・ブーツを作り続けている。
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